低用量ピルはどこで買える?安い購入先・費用と薬局での市販について解説

低用量ピルは、婦人科・産婦人科などの医療機関や、対応するオンライン診療で、医師の診察と処方を受けて入手できます。
薬局やドラッグストアで、市販薬として自由に買える薬ではありません。
- 対面・オンラインのどちらも、医師の診察が必要です。
- 薬の受取方法は、院内・薬局・配送などで異なります。
- 安さは薬代だけでなく、診察料や送料も含めて比べます。
たとえば、クリニックフォアでは対面とオンラインの診療を、メデリピルではオンライン診療を案内しています。
ただし、申し込めば必ず処方されるわけではなく、体調や持病などによっては検査や対面受診が必要です。
この記事では、購入先ごとの特徴と料金例、希望に合う受診方法を選ぶためのチェックをまとめました。初回だけの安さではなく、受け取りやすさや継続時の負担まで含めて、利用しやすい受診先を絞れます。
なお、避妊に失敗した後の相談は、通常の低用量ピルの購入とは別です。緊急避妊に関する案内を参照し、早めに医療機関や対応薬局へ相談する必要があります。
監修者石田 清隆 先生>
広島ステーションクリニック 理事長
主な資格
オーソモレキュラー・ニュートリション・ドクター(OND)/日本コスメティック協会 スキンケアマイスター・コスメマイスター
低用量ピルはどこで買える?

低用量ピルの入手先は、主に「婦人科・産婦人科などで受ける対面診療」と「オンライン診療」の2つです。どちらも医師が服用できるかを判断し、処方された薬を受け取る流れになります。
クリニックフォアの診療案内でも、この2つの受診方法が紹介されています。
違うのは、診察を受ける場所や薬の受け取り方です。症状や検査について直接相談したいか、通院の負担を減らしたいかによって、利用しやすい方法が変わります。
婦人科・産婦人科などの医療機関
婦人科・産婦人科など、低用量ピルの処方に対応する医療機関で診察を受けられます。
近くの病院やクリニックを利用する場合は、診療科の名前だけでなく、低用量ピルを扱っているかまで見ておくと予約がスムーズです。
婦人科専門院以外にも対応している医療機関はあります。
たとえば、クリニックフォアの対面診療では、ファボワールやラベルフィーユの直接受取を案内しています。掲載されている低用量ピルの薬代は3,278円(税込)で、診察料は別途必要です。
※表はスクロールできます。
| 対面診療で確認する項目 | 確認内容・料金例 |
|---|---|
| 処方への対応 | 低用量ピルの診療を行っているか、継続中の薬を扱っているか |
| 予約枠 | 初診の予約方法、受診できる日時 |
| 薬代 | クリニックフォア対面の掲載例は3,278円(税込) |
| 診察料 | 上記の薬代とは別途。対面の具体額は参照ページでは確認できず |
| 受取場所 | 院内で受け取るか、処方箋を持って薬局へ行くか |
※料金例は2026年10月1日確認。全国共通の価格ではありません。 受診から受け取りまでは、おおむね次の流れです。
対応する医療機関を予約
↓
問診・診察/必要に応じて検査
↓
処方された場合、院内または対応薬局で受取
診察では、服用目的に加えて、持病・使用中の薬・喫煙なども伝えます。希望する薬がある場合も、服用できるかどうかは医師の判断です。
在庫や処方方法によっては当日に受け取れないこともあるため、受取希望日がある人は予約時に伝えておくと行き違いを防げます。
オンライン診療
オンライン診療は、スマートフォンなどで医師の診察を受け、処方された薬を配送で受け取る方法です。
仕事や学業などで通院の時間を取りにくい人も、自宅などから受診できます。 対応するサービスには、クリニックフォアやメデリピルなどがあります。以下は利用先の例であり、安い順のランキングではありません。
※表はスクロールできます。
※2026年10月1日確認。クリニックフォアの月額表示は、初診で1シートだけ購入できる総額を意味しません。初回の処方量・請求額はプランや診察内容によって確認が必要です。 利用の流れは、通常のネット通販とは異なります。
予約・事前問診
↓
医師による診察・処方の判断
↓
処方された場合、決済後に薬を配送
問診を送るだけで必ず薬を買えるわけではなく、体調や持病、併用薬によっては対面受診が必要です。
また、「当日発送」は「当日到着」とは違います。受取予定とあわせて、飲み始めた後の相談方法や再診の受け方も把握しておくと、継続しやすい候補を選べます。
低用量ピルはどこで買うと安い?

薬代を抑えたいなら、オンライン診療の定期配送は比較する価値があります。一方、近くの医療機関で直接受け取れば送料はかかりません。
どちらの総額が安いかは、処方される薬や数量、診察料、配送回数によって変わります。
購入方法ごとの料金例は、次のとおりです。購入先やプランごとに支払条件が異なるため、薬代の数字だけで順位を付けることはできません。
※表はスクロールできます。
| 購入先・プラン | 薬代(税込) | 診察料(税込) | 送料(税込) | 比較する際の条件 |
|---|---|---|---|---|
| クリニックフォア・対面 | 掲載額3,278円 | 別途必要。対面の具体額は参照ページでは確認できず | 直接受取なら不要 | 取扱薬、処方量、診察料、交通費を含めて検討 |
| クリニックフォア・オンライン定期配送 | ファボワール等は表示薬代2,783円/月 | 予約・診察料1,650円。対象の再診は無料 | 550円/回 | 最小2ヶ月分の記載あり。初回の請求・配送条件を確認 |
| メデリピル・1シート定期便 | 初回0円、通常2,970円/シート | 0円 | 550円/配送 | 3シート受取までは解約不可。同期間の支払総額7,590円 |
※2026年10月1日確認。出典:クリニックフォア対面診療、同オンライン診療、メデリピル料金案内。
まずは医師と相談する薬の候補や必要な処方量をそろえ、診察料・送料を加えた額で比べると、表示価格と実際の負担のずれを減らせます。
ここでは診察を受けて処方される方法を比較し、診察なしの海外通販は安さの比較対象にしていません。
継続する場合はオンライン診療の定期配送で薬代を抑えられることがある
同じ薬を継続して使う場合は、都度購入より定期配送の薬代が低く設定されているサービスがあります。
たとえばクリニックフォアのファボワールは、通常2ヶ月分6,556円(1ヶ月当たり3,278円)に対し、定期配送の表示薬代は月2,783円です(いずれも税込)。
薬代の単価には差がありますが、別途診察料や送料、最小処方単位の条件があります。 また、1回に届けるシート数によって料金が変わるプランもあります。
メデリピルを例にすると、次のような違いがあります。
※表はスクロールできます。
| プラン | 初回・通常の支払条件(税込) | 注意点 |
|---|---|---|
| 1シート定期便 | 初回は薬代0円+送料550円。通常は薬代2,970円+送料550円 | 3シート受取までの支払総額は7,590円。3シート目受取までは解約不可 |
| 12シートおまとめ便 | 初回22,236円、次回以降33,000円。送料は事業者負担 | 12シート分をまとめて決済・配送。診療代は0円 |
※2026年10月1日確認。いずれも医師の診察と処方が前提です。
12シートおまとめ便の初回額を12で割ると、1シート当たり1,853円です。ただし、1,853円ずつ毎月支払うプランではありません。
次回以降は33,000円÷12シート=1シート当たり2,750円となり、初回と継続時でも単価が変わります。
まとめて受け取る方法は単価だけでなく、一度に支払う額や処方量まで見て選ぶことが大切です。
初めて服用する場合や薬の変更を考えている場合は、価格の安さだけで多い数量を選ばず、医師と相談して処方量やプランを決めることが大切です。
近くの医療機関で直接受け取る場合は送料がかからない
自宅や職場の近くで診察を受け、その場で薬を受け取るなら、配送にかかる費用を省けます。
通院先が近く、交通費もほとんどかからない人にとっては、対面診療も費用を比較したい選択肢です。
クリニックフォアの対面診療案内では、薬を直接受け取る場合は配送料が不要とされています。ただし、直接受け取れる薬と配送になる薬が分かれているため、受診すればどの薬でも持ち帰れるわけではありません。
- 処方を相談したい薬は、その医療機関で直接受け取れるか
- 薬代のほかに、診察料や必要な検査費はいくらかかるか
- 希望する受取日の在庫や診察枠はあるか
- 通院の交通費や、継続時の受診回数はどの程度か
同院の掲載例では、低用量ピルの薬代3,278円に別途診察料がかかります。送料がかからなくても、診察料や交通費を含めるとオンラインより安いとは限りません。
反対に、近隣の医療機関なら移動と受け取りを一度に済ませられる場合もあります。自分が継続して通える距離かどうかまで含めると、費用と手間の両方を考えやすくなります。
※料金・受取条件は2026年10月1日確認。実際の在庫や診察枠は受診先によって異なります。
最安の購入先は薬の種類と処方期間によって変わる
自分にとって安い購入先を探すには、同じ薬を同じ数量だけ処方してもらう条件で比べることが基本です。
異なる薬の最低価格や、1シートの価格とまとめ便の単価を並べるだけでは、必要な支払額を比べられません。
実際に、クリニックフォアでは薬剤・プラン別の料金を、メデリピルではシート数や初回・継続回による料金の違いを案内しています。比較する前に、次の条件をそろえると分かりやすくなります。
※表はスクロールできます。
| 比較する条件 | そろえ方 |
|---|---|
| 薬剤 | 同じ薬・規格で比較する。 |
同じ3シートでも、毎回配送する場合と一括配送する場合では送料の回数が変わります。
逆に、まとめ便の単価が低くても、必要な量を超えて申し込めば一度の出費は大きくなります。 比較の基本は「薬代合計+診察料合計+送料合計+必要な追加費用」です。
対面受診の交通費は別に加味し、薬の適否と必要な量は医師と相談して決めると、安さだけで選ぶ失敗を避けやすくなります。
低用量ピルは薬局やドラッグストアで市販されている?
2026年10月1日時点で、低用量ピルを市販薬として薬局やドラッグストアで自由に購入することはできません。
たとえば、低用量ピルの一つであるマーベロンは、PMDAの電子添文で処方箋医薬品に分類されています。
ただし、「市販されていない」と「薬局では受け取れない」は同じ意味ではありません。医師の処方箋に基づいて薬局で調剤を受ける方法は、市販薬の購入とは区別して考える必要があります。
マツキヨやウエルシアでも市販薬としては購入できない
マツキヨやウエルシアでも、低用量ピルを一般的な市販薬と同じように売場で選んで購入することはできません。
必要なのは、低用量ピルに対応する医療機関で診察を受け、処方してもらうことです。
調剤薬局を併設する店舗などで、処方箋に基づいて薬を受け取る場合は別です。店舗が調剤に対応しているか、処方された薬の在庫があるかによって受け取り方が変わります。
※表はスクロールできます。
また、一部の薬局では緊急避妊薬が販売されていますが、これは通常の低用量ピルとは異なる薬です。
厚生労働省が公開している取扱薬局の一覧も、緊急避妊薬を対象としたもので、低用量ピルの市販取扱店を示しているわけではありません。 「薬局で買えるようになった」という情報だけで、低用量ピルも処方なしで買えると判断しないことが大切です。
通院が難しい場合にはオンライン診療もありますが、その場合も医師の診察を受ける必要があります。
自分に最適な低用量ピルの購入方法はどれ?【診断】
ここでは、症状の相談や検査を希望するか、通院が負担か、いつ薬を受け取りたいかをもとに、受診方法の候補を整理します。医療上の診断ではなく、自分の希望に合う方法を探すためのチェックです。
選ぶ際は、次の順に考えると候補を絞りやすくなります。
このチェックでは、薬を服用できるかどうかは判定できません。持病や使用中の薬などは診察で伝え、医師の判断を受ける必要があります。
避妊に失敗した後の相談ですか?
├─ はい → 通常の低用量ピル購入ではなく、緊急避妊の相談へ
└─ いいえ
↓
症状の相談や検査も受けたいですか?
├─ はい → 婦人科などの対面診療が候補
└─ いいえ
↓
できるだけ早く薬を受け取りたいですか?
├─ はい → 当日受取に対応する医療機関へ診察枠・在庫を照会
└─ いいえ
↓
通院の負担を抑えたいですか?
├─ はい → オンライン診療が候補
└─ いいえ → 近隣の対面診療も含めて比較
※どの結果でも、医師の判断によって処方されない場合や、受診方法の変更が必要な場合があります。
緊急避妊が目的の人は、避妊に失敗した後の対応へ進めます。 複数の希望がある場合は、たとえば「症状を相談したうえで当日受け取りたい」と予約先に伝える方法もあります。
クリニックフォアの案内でも、持病や飲み合わせなどによって対面受診が必要になる場合が示されています。便利さや費用だけで、受診方法を決めきる必要はありません。
症状の相談や検査も受けたい人は婦人科などの対面診療
月経に伴う痛みや出血など、気になる症状について相談したい人には、婦人科などの対面診療が選択肢になります。
診察で状態を伝え、検査が必要か、どの治療が適しているかを相談できるためです。 日本女性心身医学会の解説では、月経困難症には子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が関係する場合もあると説明されています。
「ピルを買えば解決する」と考える前に、どのような症状で困っているかを伝えることが大切です。
- 困っている症状と、いつ頃から続いているか
- 月経の時期や出血の様子などの記録
- 使用中の薬やサプリメント
- これまでの病気や、受けた検査
- 避妊を希望しているか、症状の治療について相談したいか
対面受診をしても、必ず低用量ピルが処方されるとは限りません。
診察結果によっては検査や別の治療が先になることもあります。
検査に不安がある場合は、その気持ちも含めて伝えると、必要性や方法の説明を受けながら相談を進められます。
通院の負担を抑えたい人はオンライン診療
通院のための移動や待ち時間を減らしたい人には、オンライン診療が利用しやすい方法です。
医療機関まで出向かずに受診できるため、仕事や学業の予定と合わせて予約を検討できます。 ただし、オンラインでも診察を受ける準備は必要です。
予約時間に落ち着いて話せる場所や、サービスが指定する本人確認書類などを用意しておくと、当日のやり取りがスムーズになります。
- 診察に使う端末・通信環境と、会話できる場所
- 受診先が指定する本人確認書類
- 持病・使用中の薬・過去のピル服用歴
- 配送先の住所、受取予定、利用する支払方法
継続利用する場合は、薬が合わないと感じたときの相談方法も大切です。
クリニックフォアでは、処方済みの薬の追加配送と、薬の種類を変更する場合の診察を分けて案内しています。
定期配送を申し込めば、その後はずっと診察なしでよいという意味ではありません。 また、検査や対面での評価が必要になれば、通院へ切り替わることもあります。
配送の便利さだけでなく、受診後の相談や再診まで含めて比べると、続けて利用する場面を想像しやすくなります。
早く受け取りたい人は当日受取に対応する医療機関
配送を待たずに薬を受け取りたい場合は、当日受取に対応する近隣の医療機関が候補になります。
ただし、その日に診察を受けられることと、その日に薬を受け取れることは別です。診察枠に加え、取扱薬や在庫、院内で受け取れるかどうかも関係します。
たとえばクリニックフォアでは、一部の低用量ピルを院内で直接受け取れると案内していますが、これは当日の空き枠や処方を保証するものではありません。
急ぎの場合は、受診前に次の点を伝えると予定を立てやすくなります。
- 本日、低用量ピルの診察を受けられるか
- 処方された場合、薬を本日中に受け取れるか
- 受取場所は院内か、別の調剤薬局か
- 診察料を含む支払額の目安はいくらか
院外処方なら、薬局までの移動や営業時間も考える必要があります。
オンライン診療を検討する場合も、「最短」「当日発送」という表示だけではなく、自分の住所にいつ届くかを見ることが重要です。
なお、薬を受け取った直後から避妊効果が保証されるわけではありません。
飲み始める時期や注意点は処方時の説明に従います。避妊に失敗した後の不安が理由なら、低用量ピルを買い急ぐのではなく、緊急避妊について相談する方法へ切り替える必要があります。
低用量ピルの購入にかかる費用はいくら?
低用量ピルの費用は、薬代だけでなく、診察料・送料などを合わせた額で考えます。
たとえばメデリピルの1シート定期便では、通常回は薬代2,970円と送料550円で、合計3,520円(税込)です。
ただし、これは特定プランの通常回の例で、どの医療機関でも同じ額になるわけではありません。初回特典や継続条件、検査の有無、自由診療か保険診療かによっても支払額は変わります。
※料金例は2026年10月1日確認。通常の配送方法を利用し、追加料金のかかるオプションを選ばない場合です。
薬代に診察料・送料などを加えた総額で比較する
表示されている金額が「薬代だけ」なのか、「診察料や送料を含む額」なのかによって、実際の支払いは変わります。
料金ページを見るときは、次の項目を分けると、あとから必要な費用に気づくことを減らせます。
※表はスクロールできます。
通常回の支払いを、具体的な数字で見ると次のようになります。
薬代2,970円+診療代0円+送料550円=3,520円(税込)
標準の配送を利用し、追加オプション等を付けない場合。2026年10月1日確認。
出典:メデリピルの料金案内。
一方、クリニックフォアのオンライン診療は、薬代と別に予約・診察料1,650円と送料550円/回が案内されています。
対象条件を満たすオンライン自由診療の再診は診察料が無料ですが、最小処方単位は2ヶ月分との記載もあります。「月額の薬代+追加料金」だけで、初回に必要な支払額を決めつけないよう注意が必要です。
対面受診では、診察や検査、院外薬局での調剤にかかる費用も含めて把握すると比較しやすくなります。交通費は医療機関への支払額とは分けて、自分の負担として加味できます。
初回割引だけでなく継続時の料金と解約条件も確認する
「初回薬代0円」と書かれていても、送料や最低継続回数が決まっていれば、0円で利用を終えられるとは限りません。申し込み前には、2回目以降の額と、何回受け取る必要があるかを合わせて見ることが大切です。
メデリピルの1シート定期便では、初回薬代は0円ですが、3シート目の受取までは解約できない条件が示されています。初回特典を利用した場合の3回分を整理すると、次のとおりです。
※表はスクロールできます。
※2026年10月1日確認。1シート定期便・標準配送の例で、診療代は0円です。
追加料金のかかる配送方法などを選ぶ場合は異なります。 解約や休止を考える際には、次の決済日・発送日と、手続きを済ませる期限も関係します。
毎月の定額払いだと思っていても、配送周期によっては同じ月に複数回の決済が生じる場合があります。
利用中のプランの予定日や変更方法は、マイページや公式FAQで把握しておくと、不要な行き違いを防げます。
なお、契約上の受取条件と、体調に応じた服薬の判断は別です。
薬が合わないと感じても「解約できないから飲み続ける」と自己判断せず、症状を処方元へ伝え、服用についての指示を受ける必要があります。
避妊目的は自由診療で、病気の治療では保険適用になる場合がある
避妊目的で処方される低用量ピル(OC)は自由診療です。
一方、月経困難症などの病気を治療するために使う低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)には、保険適用の製剤があります。
日本女性心身医学会でも、月経困難症の治療に使われるLEP製剤について案内されています。
※表はスクロールできます。
「生理痛がある」「婦人科を受診した」というだけで、自動的に保険が使えるわけではありません。
診断や薬の適応に加えて、受診先がどのような診療体制で処方するかも関係します。たとえばクリニックフォアでは、LEPも自由診療で取り扱うと明示しています。
保険診療の自己負担額も、薬の種類や処方量、診察・検査、負担割合によって異なります。避妊の希望と気になる症状はそのまま医師へ伝え、どの治療が適しているかと費用の扱いを相談するのが基本です。
安くなるという理由だけで、治療用の薬を自己判断で避妊用に選ぶことはできません。
低用量ピルの購入先に関するQ&A
購入先が決まっても、受付での伝え方や内診、親の同意などが気になることもあるでしょう。受診前によくある疑問と、個別に確かめたい条件をまとめました。
医療機関ごとに対応が異なる項目は、一律のルールとして判断しないことが大切です。
低用量ピルが欲しいときは受付や診察で何と言えばよい?
予約や受付では、「低用量ピルの処方について相談したいです」と伝えれば、受診したい内容が分かります。
薬の名前をまだ決めていなくても、どのような目的で服用を考えているかから相談できます。
診察では、避妊のためなのか、月経に関する症状で困っているのかを伝えると、医師が状況を把握しやすくなります。たとえば、次のような言い方です。
- 受付:「低用量ピルの処方について相談したいです」
- 診察:「避妊のために服用を考えています」
- 症状の相談:「月経時の痛みが気になるので、治療について相談したいです」
これは相談を始めるための言葉の例で、決まった言い方をする必要はありません。
クリニックフォアの診療案内でも、問診・診察で希望や健康状態を確認し、医師が処方を判断する流れが示されています。
使用中の薬や持病、喫煙、これまでの服用歴も一緒に伝えられるようにしておくと役立ちます。受付で言いにくい内容があれば、診察時に相談したいと伝える方法もあります。
希望する薬があっても、必ず処方されるというものではありません。
内診なしでも低用量ピルを処方してもらえる?
内診をせずに低用量ピルの処方を受けられる場合はあります。
ただし、内診や検査が必要かどうかは、服用の目的や症状、これまでの病気などを踏まえて医師が判断します。
たとえば、ゆかりレディースクリニックの公式FAQでは、OCについて、検査を希望しなければ内診は不要と案内しています。
一方で、病気の治療に使うLEPでは、原因を調べるための内診などを行うと説明しています。これは同院の運用例であり、すべての医療機関が同じ対応をするわけではありません。
- 内診に抵抗や不安があること
- 痛みや出血など、現在気になっている症状
- 検査が必要な理由と、どのような方法で行うかを知りたいこと
「内診がない」ことは、「医師の診察や健康状態の確認も不要」という意味ではありません。
オンラインで受診する場合も、必要と判断されれば対面診療を案内されます。
検査を避けることだけを基準に購入先を選ぶより、不安を伝えたうえで必要な診療を相談できる受診先を探すとよいでしょう。
未成年でも購入できる?親の同意は必要?
未成年でも、医師の診察で服用できると判断されれば処方を受けられる場合があります。
ただし、親権者の同意や同席、必要な書類は受診先によって異なり、「どこでも親の同意なしで買える」とはいえません。
たとえばメデリピルの公式FAQでは、17歳以下は親権者の同意・同席が必要と案内しています。同席が難しい場合には、親権者の本人確認書類が必須とされています。これは2026年10月1日に確認した同サービスの条件です。
※表はスクロールできます。
医療上の適否も年齢だけでは決まりません。
マーベロンの電子添文には、骨成長が終了していない可能性がある女性など、服用できない条件が記載されています。
親に話しにくい事情がある場合も、まず医療機関へ事情を伝えて相談する方法があります。
同意や本人確認を省略できるとは限らず、「家族に絶対知られない」という保証もできませんが、受診に必要な手続きを個別に聞くことはできます。
海外通販や個人輸入で低用量ピルを買っても大丈夫?
「診察なし」「安い」という理由だけで、海外通販や個人輸入を選ぶことはおすすめできません。
医師が服用の適否を確認する国内のオンライン診療とは仕組みが異なり、薬の品質や自分の健康状態との相性を自己判断するリスクがあります。
あやしいヤクブツ連絡ネットの個人輸入に関する注意喚起でも、個人輸入には保健衛生上のリスクがあり、インターネット購入などによる健康被害が報告されていると説明されています。
※表はスクロールできます。
| 比較する点 | 国内医療機関のオンライン診療 | 診察を伴わない海外通販・個人輸入 |
|---|---|---|
| 診察・処方 | 医師の診察を受け、処方された薬を受け取る | 注文だけでは医師の診察・処方を受けたことにならない |
| 服用できるかの判断 | 持病や併用薬などを伝え、医師が判断する | 自己判断で購入・服用するリスクがある |
| 体調が変わったとき | 処方元へ相談する。対応時間・方法は事前に確認 | 販売サイトの対応と医療上の診察は別。医療機関への相談が必要 |
国内の診療を利用すれば副作用がなくなるわけではありませんが、薬を選ぶ前に持病や飲み合わせを相談できる点は重要です。
通院が難しい場合も、「診察を省く」ことではなく「オンラインで診察を受ける」方法を検討できます。
なお、医薬品の個人輸入を一律に違法とする説明も正確ではありません。ただし、個人輸入した薬を他人に販売したり譲ったりすることは認められていません。
家族や知人が入手した薬を分けてもらって使うのも避け、対応する医療機関へ相談することが基本です。
避妊に失敗した後に低用量ピルを買えば間に合う?
避妊に失敗した後、低用量ピルを自己判断で飲み始めても、緊急避妊の代わりにはできません。
通常の低用量ピルの購入先を比較し続けるのではなく、緊急避妊に対応する医療機関や薬局へ早めに相談する必要があります。
第一三共ヘルスケアのノルレボ製品情報では、性交後72時間以内の服用が必要とされています。
時間が経過していても、自分だけで「もう相談しても意味がない」と決めず、医療機関へ状況を伝えることが大切です。
- 日常的な避妊と、性交後の緊急避妊は別です。
- 緊急避妊は、できるだけ早く相談先につながる必要があります。
- 72時間を過ぎている場合も、自己判断で諦めず医療機関へ相談します。
相談するときは、性交の日時が分かると経過時間を伝えやすくなります。
性交の日時を整理する
↓
緊急避妊に対応する医療機関・薬局へ連絡する
↓
医師・薬剤師の案内に従って薬を入手・服用する
時間が過ぎている/薬局で販売できない場合
→ 医療機関へ相談する
薬局を探す場合は、厚生労働省の販売対応薬局一覧が入口になります。
在庫や販売できる薬剤師の対応時間は店舗によって異なるため、来店前の連絡が役立ちます。
オンライン診療を利用する場合も、診察できる時刻だけでなく、薬を受け取って服用できるまでの時間を考える必要があります。
緊急避妊薬を服用しても妊娠を完全に防げるわけではありません。
服用後の確認についても、医師・薬剤師から受けた説明に従うことが大切です。
低用量ピルは医療機関やオンライン診療で処方を受けて入手できる
低用量ピルを入手するには、婦人科・産婦人科などの医療機関や、対応するオンライン診療で医師の診察を受けます。
症状や検査について相談したい人は対面診療、通院の負担を抑えたい人はオンライン診療を候補にできます。
安さを重視する場合も、初回の薬代だけでなく、診察料・送料・継続条件まで含めて比べることが大切です。
申し込む前に、次の3点を整理しておくと受診先を絞りやすくなります。
- 避妊や症状の相談など、受診の目的を伝えられる
- 薬の受取方法と受取時期が希望に合っている
- 初回だけでなく、継続時の費用や条件も把握できている
クリニックフォアの診療案内やメデリピルの料金・診療案内などで候補の条件を確かめ、薬の種類や服用できるかどうかは診察で相談して決められます。
避妊に失敗した後の相談であれば、通常の低用量ピルとは分けて、緊急避妊に対応する医療機関・薬局へつながることを優先します。