妊娠を考え始めたら、まず「葉酸」から。妊娠前から始める大切な習慣とは?
「そろそろ赤ちゃんがほしい」――そう考え始めたその時から、体づくりもスタートさせていくことが大切です。なかでも重要なのが「葉酸」という栄養素。妊娠中に必要なイメージがありますが、実は妊娠前からの摂取がとても大切だとされています。
本記事では、妊活を始めた女性やパートナーの方に向けて、「なぜ葉酸が必要なのか」「どうやって摂取すればいいのか」についてわかりやすく解説します。
妊娠前の栄養習慣が未来をつくる
葉酸はビタミンB群の一種で、赤ちゃんの神経管(脳や脊髄)の発達に深く関わっています。妊娠初期、特に妊娠3〜4週目はこの神経管が形成される重要な時期ですが、多くの方が妊娠に気づく前の段階でもあります。
そのため、**「妊娠前から葉酸を摂っておく」**ことが赤ちゃんの健康な成長を支えるカギになるのです。
厚生労働省も推奨する「妊娠前からの葉酸摂取」
厚生労働省は、妊娠を希望する女性に対して、1日あたり400μg(マイクログラム)の葉酸をサプリメントなどで摂取するよう推奨しています。
もちろん、緑黄色野菜や果物などにも葉酸は含まれていますが、食事だけでは十分に摂取しきれないケースも多く、効率的に補えるのが「サプリメント」の活用です。
1日の葉酸摂取量の推奨量 男性・女性 食事で摂取する葉酸の量 240μg 妊娠・妊活中の女性 サプリから摂取する葉酸の量 400μg 妊娠・妊活中の女性 食事とサプリで摂取する葉酸の量 640μg 引用:【医師監修】妊活におすすめの葉酸サプリは?葉酸量や栄養成分を比較
身近に含まれている食材として、以下のようなものがあります。
・食材 100gあたりµg
・ほうれん草 210㎍
・ブロッコリー 450㎍
・鶏レバー 1300µg
・枝豆 210µg
・焼きのり 1,900µg
・納豆 120µg
サプリメントを活用する際のポイント
葉酸サプリを選ぶ際には、「モノグルタミン酸型葉酸」と記載されているものを選びましょう。これは体に吸収されやすい合成葉酸の形で、妊娠前・妊娠初期の摂取に適しているとされています。
また、鉄分・ビタミンB6・ビタミンB12など、妊活中や妊娠中に必要な栄養素をバランスよく配合しているサプリメントを選ぶと、より安心です。
妊娠前から始めてほしい「未来のための準備」
葉酸の摂取は、赤ちゃんの健康だけでなく、妊娠する女性自身の身体づくりにも役立ちます。妊娠してから慌てて準備するのではなく、「いつでも授かっても大丈夫」という状態を整えておくことで、安心して妊活に取り組めます。
また、近年はパートナーと一緒に葉酸を摂る「カップル妊活」の意識も高まっており、一緒に体調を整えていくことが理想的です。