リベルサスにはどんなダイエット効果がある?
リベルサスには食欲抑制作用があるため、ダイエットに有効です。
実際に2型糖尿病患者において、体重減少作用があることが科学的に証明されています。
リベルサスの有効性と安全性を調べた調査では、26週(半年程度)経過時点で、3mgでは-1.5kg、7mgでは-2.3kg、14mgでは-3.7kgとなり、用量と比例して体重減少も大きくなっていることが分かりました。
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「リベルサスを使ったダイエットに興味があるけれど、本当に痩せられるの?」「リベルサスに副作用や危険性はあるの?」と疑問に思っていませんか。リベルサスについてネットで調べると「効果ない」「危ない」といった口コミも散見されますが、実際はどうなのでしょうか?
リベルサスに期待できる効果や危険性、飲み方について詳しく解説します。
※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
リベルサス(2型糖尿病治療剤 経口GLP-1受容体作動薬)とは、GLP-1受容体作動薬の1つです。GLP-1受容体作動薬とは、血糖値をコントロールする「インスリン」の分泌を促す医療用医薬品です。糖尿病の治療にも使われています。
GLP-1受容体作動薬には、さまざまな種類がありますが、リベルサスは経口投与する医療用医薬品です。GLP-1受容体作動薬は自己注射が一般的であるため、飲み薬は非常に珍しいといえます。リベルサスは、飲むことで食欲を抑えたり、脂肪を分解しやすい体質に近づけたりすることができます。
リベルサスは、「ノボ ノルディスク ファーマ株式会社」が製造しています。2019年7月に日本で承認申請し、2020年6月に「2型糖尿病」を効能または効果として製造販売承認を取得しています。その後、2021年2月に販売を開始しました。
初の経口薬であるリベルサスが登場するまで、GLP-1受容体作動薬は注射薬しかありませんでした。
その理由は、リベルサスの成分であるセマグルチドは、胃の分解酵素によって分解されてしまうためです。
そこで新たに「SNAC」という吸収促進剤が開発され、胃でのタンパク質分解からセマグルチドを守ることに成功し、リベルサスが誕生しました。
注射に抵抗がある方にとって使いやすく、治療の選択肢が広がったと言えるでしょう。
尚、日本で承認されている経口型のGLP-1受容体作動薬は、2024年9月現在では「リベルサス」のみとなっています。
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リベルサス(3mg) | リベルサス(3mg) | リベルサス(3mg) |
7,920円*〜 30錠/1ヶ月 |
8,027円*~ 30錠/1ヶ月 |
8,650円 30錠/1ヶ月 |
診察料 |
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0円 | 0円** | 0円 |
送料 |
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550円 | 0円 | 0円 |
診療時間 |
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24時間※年末年始を除く | 7:00~24:00*** | 7:00~22:00 |
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*リベルサス3mg最安定期配送プランのひと月あたりの金額。
**お薬の処方がない場合は診察料がかかります。
***診療時間は、土日祝日をはじめ日によって異なる場合があります。
GLP-1は、私たちの体内にもあるホルモンです。食事を取ると、GLP-1が分泌されます。GLP-1は、すい臓にインスリンを出すように働きかけ、血糖値を抑えるのです。リベルサスは、このGLP-1と似た作用があります。
食事によって血糖値が上昇すると、小腸からGLP-1というホルモンが分泌されます。
GLP-1がすい臓に働きかけることでインスリンが分泌され、血糖値が下がる仕組みです。
2型糖尿病になると、体質や高カロリー食などによって、すい臓から分泌されるインスリンの量が減ったり、うまく分泌されなくなります。それによって血糖値が高い状態が続く病気です。
リベルサスは、GLP-1と似た作用を持つ医療用医薬品です。
すい臓からのインスリン分泌を促すことによって、血糖値を下げる効果が期待できます。
また、リベルサスには胃腸の動きを抑制したり、代謝を上げたりする効果が見込めます。食事量を減らし、痩せやすい体質に近づけるため、ダイエット効果が期待できるのです。
【関連コラム】
GLP-1ダイエットとは?種類や効果・痩せない理由と危険性も解説!
通常、体内で分泌されるGLP-1は「DPP-4」という酵素によって、すぐに分解されてしまいます。そこでリベルサスは、長時間作用させるために、吸収されにくいように加工されています。
リベルサスには「サルカプロザートナトリウム(SNAC:スナック)」という成分が入っています。胃内に到達すると、リベルサスの主成分である「セマグルチド」とSNACが結合。
周囲のpHを上げることで、胃酸や消化酵素による分解からリベルサスを守ります。これにより、リベルサスはすぐに分解されず、長時間作用できるのです。
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リベルサス(3mg) | リベルサス(3mg) | リベルサス(3mg) |
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***診療時間は、土日祝日をはじめ日によって異なる場合があります。
リベルサスは、3mg・7mg・14mgと用量の異なる3種類があります。3mgが緑色、7mgが赤色、14mgが青色のシートに入っています。
1日1回3mgから投与を開始し、4週間経ったら1日1回7mgに増やすのが一般的です。ただし、1日1回7mgを投与し続けても効果が出ない場合は、1日1回14mgに増量します。
販売名 |
リベルサス®錠3mg |
リベルサス®錠7mg |
リベルサス®錠14mg |
実物 |
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有効成分 |
1錠中セマグルチド(遺伝子組換え)3mg |
1錠中セマグルチド(遺伝子組換え)7mg |
1錠中セマグルチド(遺伝子組換え)14mg |
添加剤 |
サルカプロザートナトリウム、ポビドン、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム |
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側面 |
厚さ 6mm | ||
重量 |
400.7mg |
404.7mg |
411.7mg |
識別コード |
3 novo |
7 novo |
14 novo |
※画像はイメージです。実際に処方される際のパッケージと異なる場合がございます。
参考:製品基本資料 | リベルサス®
リベルサスには食欲抑制作用があるため、ダイエットに有効です。
実際に2型糖尿病患者において、体重減少作用があることが科学的に証明されています。
リベルサスの有効性と安全性を調べた調査では、26週(半年程度)経過時点で、3mgでは-1.5kg、7mgでは-2.3kg、14mgでは-3.7kgとなり、用量と比例して体重減少も大きくなっていることが分かりました。
では、具体的にどのような作用から体重が減少するのかを解説してきます。
・血糖値の上昇が抑えられる
・食欲を抑える
・暴飲暴食を防げる
・体質改善に繋がる
ダイエットと血糖値は非常に密接な関係があります。
甘いものや、糖質の多いごはんやパンから食べ始めると、血糖値が急激に上昇し、インスリンが過剰に分泌されます。その結果、脂肪を蓄えやすくなると言われています。
リベルサスはすい臓のインスリン分泌を促し、血糖値を一定の範囲に抑える作用があることから、ダイエットにも繋がるのです。
リベルサスを含むGLP-1受容体作動薬には、胃の蠕動(ぜんどう)運動を抑制する作用があると言われています。
蠕動運動は、胃やその周りの筋肉が伸び縮みして、胃の中のものを腸に送り出す運動です。リベルサスによってこの運動が抑制されると、食べ物が胃に入っている時間が長くなります。
その結果、満腹感が長続きし、余計な間食を減らすことができます。
食欲をコントロールしているは、脳の食欲中枢です。
リベルサスは脳の食欲中枢に働きかける作用があり、自然に食欲を抑えることができます。
その結果、暴飲暴食や過食、余計な間食を防ぐことができ、自然と体重が減少していくと言われています。
過度なトレーニングをしなくても体重が落とせるため、ダイエットによるストレスも感じにくいでしょう。
リベルサスには代謝をアップさせる作用も期待されています。
リベルサスは、余計なエネルギーを脂肪として蓄える「白色脂肪細胞」を燃焼させ、脂肪を分解して燃焼させる「褐色脂肪細胞」の熱生産を増加させる働きがあると言われているのです。
脂肪が燃焼され、代謝がアップすることにより、体質改善にも期待できます。
出典:2.5 臨床に関する概括評価_ 図2.5.4-4 体重(kg)のベースラインからの変化量(推定値)-治療方針estimand-国際共同”
リベルサス(経口セマグルチド)による体重減少に関する結果が報告されています。2型糖尿病患者を対象に26週間かけて実施されました。リベルサス3mg、7mg、14mgの使用量に関して、それぞれ最大で1.5kg、2.4kg、4.4kgの体重減少結果が確認されています。 特に14mgでは、なんと44%が体重減少率5%以上を達成しています。
リベルサス錠 | 最大体重減少 |
3mg | 1.5kg |
7mg | 2.4kg |
14mg | 4.4kg |
リベルサスの服用期間の目安は半年~1年で、ほとんどの方は1~3ヵ月程度でダイエットの効果が見られると言われています。
リベルサスは2020年に厚生労働省から承認された薬です。しかし、治療の目的は2型糖尿病の治療薬として承認されているため肥満治療やダイエット目的の場合の承認はされておらず、その場合は自由診療となります。
2型糖尿病患者であること
リベルサスは2型糖尿病治療のために承認されているため、主に血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者に対して保険適用されます。
肥満治療を行う病院やクリニックでは、以下の条件を満たすことで保険が適用される場合があります。
・空腹時の血糖値が126mg/dl以上 ・75g経口ブドウ糖負荷試験の2時間値が200mg/dl以上 ・血糖値(時間指定なし)が200mg/dl以上 ・糖尿病のリスクの診断指標「HbA1c」が6.5%以上 |
リベルサスは病院やクリニックでの診療でのみ処方してもらえます。ダイエット目的の方は自由診療のオンラインクリニックが便利です。
*リベルサス3mg最安定期配送プランのひと月あたりの金額。
**お薬の処方がない場合は診察料がかかります。
***診療時間は、土日祝日をはじめ日によって異なる場合があります。
銘柄名 | 成分名 | 規格単位 | 現行薬価 | 調整後薬価 |
![]() リベルサス®錠3mg |
セマグルチド (遺伝子組換え) |
3mg1錠 | 143.20円 | 139.60円 |
---|---|---|---|---|
![]() リベルサス®錠7mg |
7mg1錠 | 334.20円 | 325.70円 | |
![]() リベルサス®錠14mg |
14mg1錠 | 501.30円 | 488.50円 |
販売:ノボ ノルディスクファーマ
出典:リベルサスの費用対効果評価結果に基づく価格調整について
薬の価格は国が一律で決めており、その価格を「薬価」と言います。保険適用の場合は、私たちにもその値段で処方されます。
リベルサスの場合は、糖尿病の治療として使う場合には保険適用ですが、ダイエット目的の場合は自由診療となります。
そのためダイエットを目的で処方するリベルサスの価格は、クリニックが自由に決めることができるのです。
リベルサス3mgの通販相場:7000円〜10,000円前後 |
※個人輸入代行の通販サイトでは3mg/10錠で販売されているケースが多く、国内のオンラインクリニックでは同等の価格で3mg/30錠が処方されるので、価格や安全面を考慮した場合、購入の際はオンラインクリニックをおすすめします。
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リベルサス(3mg) | リベルサス(3mg) | リベルサス(3mg) |
7,920円*〜 30錠/1ヶ月 |
8,027円*~ 30錠/1ヶ月 |
8,650円 30錠/1ヶ月 |
診察料 |
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0円 | 0円** | 0円 |
送料 |
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550円 | 0円 | 0円 |
診療時間 |
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24時間※年末年始を除く | 7:00~24:00*** | 7:00~22:00 |
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GLP-1受容体作動薬の中では初の経口投与タイプであるリベルサス。
注射には抵抗があるという方にとっても、服用しやすく、始めやすいGLP-1受容体作動薬です。
一方で、十分なダイエット効果を引き出すためには、正しい飲み方を知る必要があります。ここではリベルサスの服用方法についてご紹介します。
リベルサスは「起床した後の空腹時」に飲みましょう。
胃の中に食べ物や飲み物が残っている状態だと、胃の中でリベルサスの有効成分であるセマグルチドが吸収されず、効果が発揮されない可能性があります。
朝起きて食事をとる前に摂取することが大切です。
服用時の水の量は120ml(コップの半分程度)が良いとされています。
少ないと感じる方もいるかもしれませんが、実はとある研究によって、240mlの水で服用した場合には効果が薄れたことが分かっているのです。
またジュースやコーヒーではなく、必ず水で服用しましょう。
服用後、30分程度は絶食しましょう。
この絶食時間は重要で、15分絶食よりも30分絶食の方が、リベルサスの成分がより吸収されたことが分かっています。
朝ごはんを食べる時間から逆算して、30分前に服用する必要があります。準備がギリギリだと、間に合わない可能性も。
リベルサス服用時は早起きを心掛けましょう。
胃の中に飲食物があると有効成分が吸収されません。リベルサス本来の効果が発揮されないため、注意しましょう。
また、水が多いと、吸収効率が落ちてしまいます。水の量は120ml以下を守りましょう。
1回2錠は推奨できません。リベルサスは1回1錠飲みましょう。
リベルサス7mgを2錠服用した場合と、14mgを1錠服用した場合とでは、期待できる作用が異なります。リベルサス7mgを2錠のほうが、作用が弱まる恐れがあります。
リベルサスは3mg、7mg、14mgの3種類がありますが、すべて1錠あたり300mgのSNACが含まれています。リベルサス1錠(SNAC300mg)に対して、水120cc以下が推奨されています。SNACは多すぎても少なすぎても効果に影響を及ぼす可能性があるのです。
現在はオンラインクリニックなどでもリベルサスの処方が行われ、ダイエット目的の方も入手できるようになりました。
一方でリベルサスは2型糖尿病の治療薬としてのみ国内で承認されており、ダイエット目的としての安全性や有効性は確認されていません。
便秘や吐き気だけでなく、膵炎などの重篤な副作用が出る場合があるので、服用には注意が必要です。
ダイエット目的で使用した場合の危険性も理解した上で、自己責任で服用しましょう。
・脱力感
・倦怠感
・高度の空腹感
・冷汗
・顔面蒼白
・動悸
・振戦
・頭痛
・めまい
・嘔気
・視覚異常など
上記の低血糖症状が出た場合は、糖質を含む食品を摂取しましょう。また、リベルサスや併用している糖尿病用薬を減量するなどの処置も必要です。
急性膵炎とは、すい臓に急に起こる病変のことです。すい液に含まれる消化酵素により、自らのすい臓が消化されてしまった状態です。具体的な症状には、吐き気や嘔吐、激しい腹痛があります。リベルサスを服用することで、急性膵炎が起こる確率は0.1%です。
異常が認められた場合には、リベルサスの使用を中止してください。適切な処置をし、再投与は避けるべきとされています。
胆嚢炎とは、胆のうに炎症が起こることです。発熱や寒気、白目が黄色くなることなどが起こりえます。
胆管炎とは、胆管に炎症が起きた状態のことです。発熱や白目が黄色くなること、右上腹部痛などが起こります。
胆汁うっ滞性黄疸とは、胆汁の流れが減少または停止してしまう状態を指します。白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなるなどの症状が起こりえます。
悪心
下痢
食欲減退
頭痛
糖尿病網膜症
便秘
嘔吐 など
浮動性めまい
味覚異常
鼓腸
胃炎
おくび など
過敏症(発疹、じん麻疹等)
心拍数増加
胃排出遅延
胆石症 など
・3~4ヵ月間投与して効果が不十分な場合、治療の変更も考慮しましょう。
・リベルサスの中止後も効果が続く可能性があるため、血糖値の変動や副作用の発現には十分に気をつけましょう。
・低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業や自動車の運転をする人は十分注意しましょう。
・リベルサスの投薬中は、甲状腺関連の症候(首にしこりがあるなど)がないか確認しましょう。
その他、以下に該当する人はリベルサスを使うことができません。
糖尿病の治療やダイエット効果が期待されているリベルサスですが、健康状態や体質によっては服用できない方もいます。
知らずに服用してしまうと、危険な状態となってしまう可能性も。以下に該当する場合には、服用前に必ず医師に相談しましょう。
リベルサスはすい臓に働きかけて、インスリンの分泌の促す作用があります。
すい臓に負担がかかると稀に膵炎を起こし、激しい腹痛や背中の痛みを引き起こすことも。
膵炎の既往歴のある方は症状が悪化するリスクがあるため、服用はできません。
またリベルサスによって膵炎の症状が出た場合には、速やかに服用を中止し、医療機関を受診ましょう。
胃不全麻痺はその名のとおり、胃が麻痺して動きが鈍くなる病気です。胃不全麻痺になると胃の中のものを消化するまでに時間かかりすぎると言われています。
リベルサスは胃の蠕動(ぜんどう)運動を抑制することで、消化を遅らせる作用があります。
そのため重度胃不全麻痺や重度の胃腸障害のある方が服用すると、症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。
リベルサスはインスリンの分泌を促すことで、血糖値を下げる作用があります。
脳下垂体機能不全や副腎機能不全の方など、症状として低血糖が起こりうる可能性のある方の服用は危険です。
また、過度な食事制限によるダイエットをしている方や、過度のアルコール摂取をする方も、低血糖を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
リベルサスは経口薬であるため、胃の中で有効成分であるセマグルチドが吸収され、効果が発揮されます。
胃がんなどで胃を摘出する手術を受けた方は、うまく吸収しきれず、成分の有効性が低下する可能性があります。
胃の摘出術を受けたことのある方は、別の治療法やダイエット方法を検討しましょう。
生殖能を有する人とは、2ヵ月以内に妊娠を予定している方を指します。すぐに妊娠したいと考えている方は、リベルサスを服用することはできません。
2型糖尿病の治療の場合にも、妊活中の方にはGLP-1受容体作動薬ではなくインスリンが使用されます。
妊活を始めようという方は、妊娠希望の2ヵ月前から服用を辞めるようにしましょう。
妊娠中や授乳中の女性は、リベルサスを服用することが出来ません。
ラットを使って行われた実験では、ラットにリベルサス(臨床用量またはそれを下回る量)を服用させたところ、胚生存率の減少、胚発育の抑制、骨格及び血管異常の発生頻度増加が認められたと言います。
さらに母乳に成分が移行されたとの報告もあるため、注意が必要です。
0歳~14歳の小児はリベルサスを服用できません。臨床実験が実施されておらず、安全性や有効性は確認されていないためです。
高齢者も一般に生理機能が低下している可能性があるため、様子を見ながら慎重に投与する必要があります。
高齢者の場合はリベルサスの副作用である胃腸障害によって、食事量が減少してしまう可能性があるのです。
「痩せるためにリベルサスを服用したいけど、副作用が心配…。」という方も多いのではないでしょうか。
ほとんどのクリニックでは、処方前に副作用への不安などを医師に相談できます。
中には副作用を緩和する薬の処方も受けられたり、処方後にチャット相談ができるクリニックも。
薬だけでなく、アフターフォローも含めてクリニックを検討すると良いでしょう。
より高いダイエット効果を得るために、注射薬のGLP-1受容体作動薬と併用したいと考える方もいるのではないでしょうか。
リベルサスとの併用が禁止されているお薬はありませんが、同様の効果を持つGLP-1受容体作動薬(注射)やDPP-4阻害剤との併用は、低血糖を引き起こすリスクが高まる可能性があります。
併用した場合の有効性や安全性は確認されていませんので、併用には注意が必要です。
リベルサスは通販などで個人輸入で入手することもできます。個人輸入のものは厚生労働省が管轄する厚生局に承認を得れば販売することができます。
多くの場合、個人輸入代行業者を介して入手されています。処方箋も必要なく手軽に安価で購入できるので、一部の利用者が存在します。しかし、品質の有効性や保証がない為多くの危険が潜んでいます。
個人輸入された薬剤は、購入国の医薬品規制当局の監視や管理を受けていないことが多く、偽造品であったり、保存状態が適切でなかったりするリスクがあります。その結果、薬の効果が期待できないか、予期せぬ副作用が発生する可能性があります。
多くの国では、特定の医薬品の個人輸入が法律で制限されている場合があります。無許可での輸入は法的な問題を引き起こす可能性があり、罰金や逮捕につながることもあります。
個人輸入した医薬品は、使用者が正確な情報や適切な医療指導を受けにくいことがあります。例えば、適切な使用方法や副作用についての詳細な説明が不足している場合があります。
他の薬剤との未知の相互作用や予期せぬ副作用が発生するリスクがあります。これらは通常、正規の医療機関を通じて薬を受け取る場合には、医師や薬剤師が監視・管理します。
個人輸入した薬剤は、保証がなく、効果がなかった場合や健康被害が発生した場合に補償を受けることが難しいです。また、価格が不透明で、予想以上に高額になることもありえます。
これらの理由から、正規のリベルサスはクリニックで処方してもらいましょう。
食欲を減退させたり、消化のスピードを遅らせる作用があることから、ダイエットに有効と言われるリベルサス。
一方で「服用していてもなかなか痩せない」との声が聞かれることもあります。
ここでは痩せないと言われる理由について、1つ1つ解説していきます。
・服用方法の誤り
・運動不足
・食生活の乱れ
・短期間しか服用していない
・もともと太っていない
リベルサスの効果を得るには、正しい服用が大切です。
間違った服用方法では、期待する効果が得られない可能性があります。医師の指示に従い、服用する量やタイミングは必ず守りましょう。
またリベルサスは湿気に弱いと言われているため、保管方法も重要。
必ず服用する直前に取り出すようにしましょう。
ダイエット効果を最大限引き出すには、適度な運動が必要不可欠です。
運動によって代謝がアップし、痩せやすい身体づくりにも繋がるためです。
リベルサスを服用していても、運動不足では消費カロリーが少なくなるため、期待する効果が得られない可能性があります。
服用と合わせて、まずは軽い散歩などから始めてみましょう。
痩せやすい体質づくりには、栄養バランスの取れた食生活も重要です。
リベルサスには食欲減退の効果がありますが、だからと言って、ジャンクフードやお菓子などの食べ過ぎには注意が必要。
食物繊維やたんぱく質などを積極的に摂取し、バランスの良い食生活を心掛けましょう。
服用を辞めた後にリバウンドしないためにも、服用中に習慣化できると良いです。
痩せないと言われる理由のひとつに、服用期間が短すぎることが挙げられます。
リベルサスは即効性のあるものではありません。早い人では1ヵ月、通常は3~4ヵ月で効果が表れると言われ、人によってその期間は異なります。
自己判断で辞めてしまうとダイエット効果が得られない可能性があります。まずは3ヵ月続けてみましょう。
既に痩せている方や運動習慣のある方が服用しても、期待する効果が得られない可能性があります。
リベルサスは本来、2型糖尿病の治療薬として使われるものです。リベルサスによって食欲が減退し、食べる量が減ることでダイエット効果が見られます。
体重が重い人ほどその成果は得やすいと言えるでしょう。
この記事では、リベルサスに期待できる効果や危険性、投与方法について解説しました。リベルサスは、血糖値をコントロールすることで、痩せやすい体質に近づける医薬品です。
ダイエット効果を得るためには、用法用量を守って使うことが重要です。リベルサスを使う場合は、事前に医師の問診を受けて、指示通りに服用するようにしましょう。
【未承認医薬品に関する記述】
本記事では、国内未承認医薬品および承認医薬品の承認とは異なる目的で使用している医薬品を紹介しています。
●リベルサス 一般名:セマグルチド (遺伝子組換え)
【未承認医薬品等】 2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されていますが、肥満治療目的の処方については、国内では効能・効果への承認が下りていません。【国内の承認医薬品等の有無 】 国内で「肥満治療」の効能・効果で承認されている、GLP-1製剤はありません。【諸外国の安全等の情報】 リベルサスと同じ有効成分「セマグルチド」による抗肥満薬「ウゴービ」は、FDA(アメリカ食品医薬品局)、EMA(ヨーロッパ医薬品庁)などで抗肥満薬として承認されています。ただし、リベルサスは諸外国でも承認されていないため重大なリスクが明らかになっていない場合があります。急性膵炎、低血糖症状(冷や汗、気持ち悪くなる、手足の震え、ふらつく、脱力感)、嘔吐、腹痛、下痢、便秘といった副作用があります。【入手経路等】 多くの場合、クリニックの個人輸入です。 |